新栄防蝕株式会社

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ブラスト・溶射
Q&A

ブラスト

Q、ブラストとは?
 
A、グリッド(鉄粉)、ガーネット(天然石)、珪砂などを用い高圧で部材に照射して、汚れ・油分・錆などを除去する施工です。
 また、この施工で素地に適度な凹凸をつけることにより、塗装・溶射等の密着度が向上します。
 
 
Q、どんな材質にもブラスト加工が出来るのか?

A、金属、セラミック、プラスチック、石、木材等さまざまな材質のものにブラストは可能です。
 木造建築物の塗装の除去も可能です。
 

Q、ブラストが出来る大きさはどれくらいまでか?

A、小さな物数㎜単位、大きな物は当社工場敷地内に持ち込める物、動かせない物は現場でのブラストも可能です。
 

Q、ブラストで歪みは起きるのか?

A、製品の板厚、形状、ブラスト範囲により歪む可能性は有ります。
 薄板で片面のみブラストの場合は必ず歪みます。(極力全面<両面>ブラストをお薦め致します。)

Q、サンドブラストとショットブラストの違いは?

A、サンドブラストは珪砂を使用、ショットブラストは鉄のショット玉を使用します。
 ブラストの名称として、発注元は違いを関係無く使用している場合が有るので、用途を確認する事も大切です。

Q、ブラスト後の表面粗さは?

A、条件によります。
 使用するサンド又はガーネット、グリットの研掃材によって、または、エアーの圧力によっても異なります。
 溶射用のブラストでは、Ra8μm以上、Rz50μm以上の表面粗さを出す様にブラスト致します。
 アルミ溶射用のブラストの場合はRa10μm以上、Rz65μm以上の表面粗さを出す様にブラスト致します。
 

Q、納期はどのくらいか?

A、加工する仕様、製品の大きさ、面積により変わります。
 

Q、価格はどのくらいか?

A、加工する仕様により変わります。加工する仕様と面積、形状で決まります。お気軽にお問い合わせください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
 
 

 
 
溶射
 
Q、溶射とは? 
 
A、溶射(ようしゃ、Thermal spraying)とは材料を加熱・溶解し、被施工物(基材)に吹き付け、防蝕、防錆皮膜を形成することで、表面処理法の一種です。
 

Q、どんな材質にも溶射が出来るのか?
 
A、金属、セラミック、プラスチック、石、木材、紙等に溶射が出来ます。
 但し、金属以外の材質には組合せにより、溶射の付着が難しい場合が有ります。
 

Q、溶射が出来る大きさはどれくらいまでか?
 
A、小さな物は数㎜単位から、大きな物は当社工場敷地内に持ち込める物まで、また、動かせない物は現地での溶射も可能です。
 鉄塔や鋼製の橋梁といった大型の建造物に対しても可能です。
 

Q、素地との密着強さはどれくらいか?
 
A、溶射材料や加工条件で変わりますが、現場にてガーネットでブラストして、表面粗さがRa8μm以上です。
 Rz50μm以上位の母材に、亜鉛・アルミ合金を溶線式フレーム溶射した場合で、3~5N/m㎡程度です。
 工場内でグリットブラストして、表面粗さがRa11μm以上です。
 Rz72μm以上の母材に、亜鉛・アルミ合金を溶線式フレーム溶射した場合で、4,4~8,3N/m㎡程度あります。
 

Q、溶射の熱影響は?
 
A、製品母材の表面温度は100℃位に管理しながら作業しますので、通常の作業では心配はありません。
 但し条件によっては歪みが生じる場合もあります。
 

Q、納期はどのくらいか?
 
A、加工する仕様、製品の大きさ、面積により変わります。
 

Q、価格はどのくらいか?
 
A、加工する仕様(膜厚や材料)により変わります。加工する仕様と面積で決まります。
 

Q、溶射の膜厚はどの位必要か?
 
A、目的により変わります。下記に標準的な例を記載しますので目安にして下さい。
 
 1,防錆・防食で溶射後に塗装が前提の場合で、最小皮膜40~150μmです。
 
 2,耐熱のアルミ溶射では、最小皮膜120~200μmです。
 
 3,その他、目的および溶射材料により、最小皮膜25~500μmです。

 
Q、溶射した板を曲げた場合は皮膜は剥げないのか?
 
A、金属溶射(亜鉛・アルミ合金、アルミ)ならば90度程度の曲げの場合、母材に追随します(セラミック溶射は不可です)。
 但し、90度以上大きく曲げると溶射皮膜にクラックが生じ剥離する場合も有ります。

 
Q、溶射した肌はどの位の粗さになるのか?
 
A、溶射材料・条件で異なりますが、通常は(亜鉛・アルミ合金、アルミ)Ra15μm前後、Rz100μm前後位です。
 上塗りの塗装の為に、肌の粗さを少なく、または、滑り止めの効果も含めて、粗さを荒くする事も可能です。
 
Q、溶射をして何年位防錆効果が有りますか?
 
A、環境にもよりますが、溶射後、封孔処理、塗装をすれば10~20年以上もちます。
 福岡県の海の中道大橋は(福岡市東区・平成10年完成)アルミ160μm以上、封孔処理、フッ素系樹脂2回塗りです。
 福岡都市高速道路5号線は(1工区<月隈~野多目>・平成16年完成)亜鉛・アルミ合金100μm以上、封孔処理1回塗りです。
 現在4年~10年経過中、錆びは見られず、綺麗な状況です。
 今後経過をご確認下さい。
 
Q、封孔処理と塗装の違いは?
 
A、封孔処理も一種の塗装ですが、溶射後の溶射皮膜にあるピンホールを樹脂等で埋める処理を言います。
 封孔処理用塗料を用いる場合と、上に塗る塗料をシンナーで十分希釈(50:50)してピンホールに浸透し易いようにして塗装する事もあります(ミストコート)。
 その後普通の塗装を行います。


Q、亜鉛やアルミニウムの防錆目的の溶射も封孔処理や塗装をしなければならないのか?
 
A、亜鉛やアルミニウム及びそれらの合金の溶射皮膜は、小さな傷やピンホールがあっても犠牲防食機能があるので長期間母材を錆びや腐蝕から守ります(自ら先に酸化・腐食を受ける事により母材を守ります)。
 しかし、より長持ちさせたい、汚れが付着すると取れにくい、回りの建物・設備の色に色を合わせる、等の理由からこれらの溶射でも封孔処理及び塗装をするのが普通です。

Q、塗装との密着は?
 
A、塗料が溶射皮膜の極小のピンホールに浸け込み根を張ったような状態になりますので、密着性は非常に良いです。

 
Q、溶射皮膜は母材にどのように付着しているのですか?
 
A、ブラストされた凹凸のある表面に溶射粒子が噛み込んで皮膜を形成します。

 
Q、塗装と溶射の違いは?
 
A、条件を近くする為に、塗装を「厚膜ジンクリッチペイント+塗装」、溶射を「亜鉛溶射+塗装」として比較します。(両方とも塗装にはミストコートを含みます)
 
 1,塗装は広い面積でも早く処理出来ますが乾燥に時間が掛かり、通常翌日までその上には塗れません。
 溶射は作業に時間が掛かっても溶射作業後直ぐに塗装が出来ます。(納期の短縮が可能です。)
 
 2,防蝕機能及び耐食性は通常溶射が勝ります。
 
 3,初期費用は溶射の方がやや高くなりますが、メンテナンス費用を考慮した長期の費用では割安となる場合が多くなります。(塗装仕様だった鋼製の橋梁、脚・桁の多くに溶射が採用され始めました。)
 

Q、溶融亜鉛メッキと亜鉛溶射の違いは?
 
A、主な違いは下記の通りです。
 1,防蝕機能はほぼ同等(日本橋梁建設協会発行、亜鉛・アルミ合金溶射マニュアルには、溶射の耐用年数が溶融亜鉛メッキよりも最大47年勝ると記載有り) ですが、塗装をしない場合の亜鉛の消耗は溶射の方が早い傾向に有ります。
 
 2,上に塗装する場合、塗料との密着は溶射の方が優れています。
 
 3,メッキのようにタレや溶融亜鉛の固まりの付着が無いので、塗装後の仕上がりは溶射の方が綺麗ですが、塗膜のツヤは出にくく半ツヤ状態に仕上がります。
 
 4,コストは溶射の方が高くなります。
 
 5,薄板や筐体は熱歪みや湯だまりの問題で溶融亜鉛メッキには不向きですが、溶射ではそれ程問題なく加工出来ます。
 
 6,製品の一部のみメッキするのは大変ですが、溶射なら比較的容易です。
 
 7,溶射は既存の物件に現地で施工する事が可能です。
 

Q、亜鉛溶射とアルミ溶射のどちらを選べばよいか?
 
A、選択の基準は下記の通りです。
 
 1,犠牲防食機能は亜鉛の方がアルミニウムより勝っています。
 
 2,海岸地帯、海水、工場地帯の環境では、亜鉛よりアルミニウムの方が耐食性が優れています。
 
 3,亜鉛はアルカリに強く、アルミニウムは酸に強いです。
 生コンのアルカリ性の強い液に触れるとアルミニウムはかなり腐食を受けるので、建築・土木関係でアルミ溶射を適用する時は注意が必要です。(使用可能ph域:Zn6,5~12、Al4~8)
 
 4,温水には亜鉛は不適です。アルミニウム(70℃位迄)が適しています。
 
 5,550℃迄の高温酸化防止にはアルミニウムが適しています。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タンクローリー内部

 ブラスト下地加工前

 

 

 

 

タンクローリー内部

 ブラスト下地加工後

 

 

 

 

タンクローリー内部 

 下塗り塗装

  (エポキシ系錆止め塗料)後

 

 

 

 

 

タンクローリー内部

 仕上げ塗装済み

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亜鉛・アルミニウム合金溶射中

 

 

 

 

 

アルミニウム溶射中

 

 

 

 

 

ハステロイ

(ニッケル基の耐熱・耐食合金)溶射中

 

 

 

 

 

ステンレス(SUS316)溶射中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台船 

 ブラスト下地処理前

 

 

 

 

 

 

 

台船 

 ブラスト下地処理中

 

 

 

 

 

 

台船 

 ブラスト下地処理後

 

 

 

 

 

 

 

台船 

 ブラスト下地処理済

     亜鉛+アルミニウム合金溶射中

 

 

 

 

 

台船 

 ブラスト下地処理済

     亜鉛+アルミニウム合金溶射後